Contents
- 1 上級会員資格獲得のために修行をする?
- 2 ステイタスは4つに分類できる(JALの場合)
- 2.1 JMBダイヤモンド
- 2.2 JGCプレミア
- 2.3 JMBサファイア
- 2.4 JMBクリスタル
- 3 ステイタスを獲得するには、必ず乗らなければならない
- 4 マイルを貯めるのも容易ではない
- 5 メリットに見合うコストか
- 6 稼いで乗ればいい
上級会員資格獲得のために修行をする?
国内外の航空会社で高いステイタスを獲得することは、年間である程度飛行機に乗るほとんどの人の目標になっています。
少々努力しても到底達成できないレベルであれば、諦めもつきますが、努力次第で今のステイタスより上に行けるとなれば、色気が出るのが人情です。
ただ単にマイルを貯めるだけであれば、クレジットカードなどを使えば簡単に誰でもできます。
しかし、ステイタスを獲得したり、維持するためには必ず飛行機に乗る必要があるのです。
だから、そのステイタスのために「修行」といって、特に用事がなくても飛行機に乗る人がいるのです。
<スポンサーリンク>
ステイタスは4つに分類できる(JALの場合)
https://www.jal.co.jp/jmb/index04.html
JALの場合、ステイタスは上記サイトにある4つと普通会員に分けられます(20年2月現在)。
JMBダイヤモンド
言わずと知れた最上級のステイタスです。
年間の搭乗回数が原則120回、またはFOP(フライオンポイント=ステイタスを決めるポイントで、マイルとは異なる)が原則100,000ポイント以上の人がなることができます。
このステイタスを手に入れると、公表されているボーナスマイル等の他に、普通の人が知り得ないようなキャンペーンなどが適用されたりします。
各航空会社も、これらの上得意を徹底的に優遇します。
やれマイルだ、やれFOPだ、e JALポイント(航空券等を買える実質的なお金)だ、といろいろなサービスを提供し、その結果このメンバーはこれらが雪だるま式に貯まっていきます。
なぜなら、航空会社は彼らが高いお金を払って何回も乗ってくれるから採算が合い、経営的にはこれからも長期間にわたり、安定的に乗って欲しいからです。少々彼らにサービスをしたところでそのコストは知れているのです。
とにかく、他へ浮気しないようにガッチリと掴まえていたいのです。
<スポンサーリンク>
JGCプレミア
ダイヤモンドと同じサービスを受けられるステイタスに、JGCプレミアというものがあります。
こちらはJGC(JALグローバルクラブ)に入会していれば、原則、年間の搭乗が80回、または年間のFOPが80,000でダイヤモンドと同じ位につけるというものです。
厳密にはボーナスマイルの割合等がダイヤモンドとは違いますが、JGC会員なら少しお得にダイヤモンドになれるという感じです。
<スポンサーリンク>
お金と投資の学校を体験できるオンラインセミナー【投資の達人講座】
主なサービス
1.マイル
ステイタスによってボーナスマイルの加算率が違い、最上級のステイタスなら、実際に乗ったマイルの130%がボーナスマイルとして加算されます。
つまり、実際の搭乗マイルよりもボーナスマイルの方が多いのです。これが前述の「雪だるま式に貯まる」という意味です(JAL便以外の搭乗については異なる場合もあります)。
2.ラウンジ
これが楽しみで頑張って乗る人もいます。
・国内線
飲食関係だけでいうと、国内線ではあまり意味がありませんが、ゆっくり仕事ができるから、という理由で登場の何時間も前から入っている人もいます。
・国際線
国際線のラウンジは、どの航空会社も内容を充実させており、レベルが上がっています。
特にファーストクラスラウンジとなると、下手な街のレストランより圧倒的にレベルが高く、特に外資系のいくつかの航空会社には感動させられます。
今はほとんどの航空会社がなんらかのアライアンスに属しており、世界中で同じアライアンスのラウンジを使うことができます。
確かにこれは楽しみの一つです。
ただ、ラウンジをどうしても使いたいのなら、「プライオリティパス」を買えばいいので、これだけを目的にする意味はありません。
プライオリティパスは、世界中の空港のラウンジが使えるカードで、ビジネスクラス以上に乗らず、航空会社のステイタスもないが、それなりに国際線を使う人がよく持っています。
年会費や使用料が必要な場合とそうでない場合がありますので、よく調べてから持った方がいいです。
※参考
3.専用予約デスク
予約の際に専用の電話番号に電話することができます。
現実的には、ほとんどの場合ネットで予約するので、あまり関係ないかもしれませんが、欠航など何か問題が起きた時は便利だと思います。
4.専用チェックインカウンター
これは空港でチェックインする時にかなり威力を発揮します。
実際にファーストクラスに乗る人と最上級会員だけが使えるカウンターなので、大体空いています。
よくエコノミーのカウンターが長蛇の列になっていることがありますが、後ろの方だとかなり待たなければならないことになります。
また、国内線の主要空港では、セキュリティチェックも専用です。
<スポンサーリンク>
5.優先搭乗
これは正直どうでもいいです。先に搭乗してボーっとしているのは逆に時間の無駄です。
しかも最近の国内線では、ほとんどの人が優先搭乗しているのではないかと思うくらい該当者が多いので、ほとんど意味がありません。
前方座席に座る人が先に搭乗すると、機内が混雑するだけです。後方窓側の人から搭乗するべきでしょう。
6.優先キャンセル待ち
予約で満席時に、キャンセル待ちの順番を最優先にしてもらえます。
これは、搭乗前日までのキャンセル待ちと搭乗当日についても同様で、特にこれが威力を発揮するのは、荒天や機材繰りなどの理由で、搭乗予定の便が欠航して、次の便などに振り替える時です。
欠航すれば、当然その便に乗る予定の人全員が乗れなくなり、全員が少しでもそのあとの早い便に乗りたいわけですが、次の便が全て空席ということは通常考えられません。
ここでステイタスの高い人に優先的に席が割り当てられるのです。
特に便数が少なかったり、機材が小さい路線では、当日乗れなくなることも考えられ、大きくスケジュール変更を強いられる場合もあります。
これが国際線であればなおさらです。
<スポンサーリンク>
7.座席指定
国際線では長時間乗ることがあるため、エコノミークラスでは自分の好きな座席を指定したい人が多いと思います。
しかし、ステイタスのある人とない人では、ネットの画面で表示される指定できる座席が異なります。もちろんステイタスが上の人ほど指定できる範囲が広がります。
そして今は航空会社によっては、ステイタスがある人以外は座席指定そのものが有料の場合があります。
国内線やビジネスクラスではあまり関係ありませんが、これは意外と重要かもしれません。
8.航空券先行予約(有償航空券、特典航空券)
・国内線
通常の航空券とマイルを使った特典航空券の予約は、通常330日前から可能ですが、最上級のステイタスの人はさらに4日前の334日前から予約できます。
この違いも意外と大きいです。特にお盆やお正月などの繁忙期に威力を発揮します。
予約可能日の予約開始時間に即ネットで予約を入れようとしても、既に満席ということがありますが、それはもう上級会員によって予約されているからなのです。
・国際線
国際線は万人が360日前から予約できるため、特に違いはありません。
9.プライオリティバゲッジサービス
預けた荷物を到着地で受け取る場合、上級会員だと早く荷物が出てきます。
自分の荷物が出てくるまで待っているのは時間がもったいないので、あってもいいサービスです。
10.受託手荷物無料許容量
手荷物は、ステイタスがない場合の通常の許容量にもう一つプラスした数を無料で預けることができるイメージです。
よほど荷物がある人以外は、ほぼその範囲で収まると思います。
<スポンサーリンク>
11.マイル有効期限の廃止
通常のマイル有効期限は、搭乗日の36カ月後の月末ですが、この期限がなくなり、ステイタスを維持している限りマイルは有効です。
36カ月(3年)は有効といっても、意外と3年はすぐ来てしまい、大して貯まってなくても何かに交換しなければならないという事態を避けられる、非常に大きなサービスです。
12.国際線のWi-Fi利用料が無料
大手の国内線はステイタスに関係なくWi-Fiを無料で使えますが、国際線は基本的に有料です。
それが無料で使えるので、長距離路線では重宝します。
13.アップグレード?
キャンセル待ちに似ていますが、当該便のエコノミークラスがオーバーブッキングなどで満席の場合、一つ上のビジネスクラスが空いていれば無料でアップグレードしてくれる時があります。
ビジネスクラスからファーストクラスへも同様です。
しかし、これはどういう基準でその対象者が選ばれているのかが私たちではわかりません。
実際、何のステイタスもない時にアップグレードしてもらったり、最上級になっても長期間全くないということが普通にあるのです。
ただ、可能性は高くなると言われています。
14.機内で声をかけられる
これはどうでもいいですが、CAさんが挨拶に来てくれたり、その都度名前を呼んでくれることに快感を覚える人がいます。
確かに一般の会員への態度と全く違うのは明らかですが・・・。
15.非公開キャンペーン
意外と知られていないのが、この上得意にのみ案内されるキャンペーンです。特定の人にのみメールで案内が送られるので、他の人が知らないのは当然といえば当然です。
ただこれは、最上級のステイタスを持っている人でも知らない人も多く、どういう基準でその対象者を選んでいるのかわからないのが実情です。
それを知ることになるのは、リアルの友達やフェイスブックなどのSNSからの情報です。
特に、SNSのグループからの情報は貴重です。
普段、こまめに航空会社のHPをチェックしていても、見落としていたり、そもそも非公開のキャンペーンはこちらが情報源になるのです。
だから、このキャンペーンの対象になれば、また先ほどの「雪だるま式」の対象者になれる可能性が広がります。
<スポンサーリンク>
JMBサファイア
原則、年間50回の搭乗、または50,000ポイントで獲得できるステイタスで、上記のダイヤモンドの優遇度合いが少しずつ落ちます。
しかし、一度でもこのステイタスを獲得して、「JALグローバルクラブ」に入会し、年会費を払い続ければ、次年度の搭乗の有無にかかわらず、永遠にこのステイタスを維持できます。
これは大きいかもしれません。やはり病気や転職などの理由で、急に飛行機に乗れなくなることも十分あり得るからです。
また、ラウンジを使えるというのも、このステイタスのメリットです。
だから、まずはこのサファイアを目指して、1年だけでも頑張る人が多いのです。
JMBクリスタル
原則、年間30回の搭乗、または30,000ポインで獲得することができます。
月に一回強どこかを往復すれば達成できますが、このステイタスではほとんど意味がありません。
上記いずれのステイタスも、JALであれば原則、ワンワールド加盟各社で同様のサービスを受けられます。
<スポンサーリンク>
ステイタスを獲得するには、必ず乗らなければならない
前述の通りステイタスのためには飛行機に乗らなければならないのですが、どうやって乗るかです。
お金を使う
乗るためにはお金が必要です。
しかし、普通にお金を払って乗るのであれば、あまり意味がありません。勝手にどうぞ、です。
ここでは、いかにお金を使わずに、または少額でステイタスを手に入れるか、そこにフォーカスしなければならないのです。
マイルを使う
マイルを航空券に交換
マイルを直接特典航空券に交換して乗っても、無償なので何も貯まりません。有償で乗らなければダメなのです。
マイルをe JALポイントに交換
そこで、マイルをまずe JALポイントに交換します。そしてそのe JALポイントで航空券を買うのです。
このe JALポイントは現金と同じように航空券を買うことに使えます。買えばもちろん有償なので、またマイルやFOPが貯まります。
そしてまたそのマイルをe JALポイントに交換、それで航空券を購入、というサイクルを繰り返すのです。
<スポンサーリンク>
マイルを貯めるのも容易ではない
とは言うものの、簡単に航空券を買えるほどマイルが一気に貯まるわけではありません。
搭乗とクレカがメイン
マイルを貯めるには、飛行機に乗る、クレジットカードを使う、というのが王道です。しかし、エコノミークラスで少々乗っても、たかが知れていますし、例えばクレカで100万円使ったとしても、普通はその1%の1万マイルです。
だから貯めるなら、その他の方法も駆使して本気で徹底的にやらなければいけません。
<スポンサーリンク>
搭乗
1.キャンペーン中のビジネスクラスに乗る
エコノミーの安い航空券ではマイルもそんなに貯まりません。そこで、少し値は張りますが、アジアのビジネスクラスをキャンペーン価格で乗って一気に貯めるのです。
これは修行している人の常套手段で、特にクアラルンプール行きのキャンペーンが多いので、人気となっています。
2.同じアライアンスの安いチケットを買う
JALはワンワールド、ANAはスターアライアンスに属していますが、ほとんどの場合外資の航空会社の運賃の方が安いので、同じアライアンスの外資の航空会社の航空券を買えば、よりお得に貯めることができます。
そしてここでもビジネスクラスを狙います。ワンワールドでは、マレーシア航空がよくキャンペーンをやっており、アジア域内でも効率よく貯めることができます。
<スポンサーリンク>
3.新規就航キャンペーン
国際線で新規に就航する都市がある時、マイルなどを倍付けにするキャンペーンをやる場合があります。それが欧米などの長距離路線だと大きく貯めるチャンスです。
クレカ
基本、使用金額の1%にどれだけ上乗せできるかできるかです。
1%に上乗せするためには、ゴールド、プラチナなどの年会費の高いカードを持つか、普通カードに追加で費用を払う必要がありますが、これはケチらずに費用を払った方がお得だと思います。
そして、払った以上は使いまくります。「現金で払うと損をしている」という感覚も持つことが必要です。
コンビニで払う少額でも現金で払ってるようではお話になりません。徹底するのです。
ポイントサイト
ハピタスなど今流行りのポイントサイトでポイントを貯めて、それをマイルに交換します。
例えば楽天などで買い物をする場合も必ずポイントサイトを経由します。買い物金額の1%くらい貯まるので、よく買い物する人ならすぐ5000ポイントくらい貯まります。
当然ですが、ネットでの買い物はポイント三重獲り(経由、通販会社、クレカ)が基本です。
<スポンサーリンク>
メリットに見合うコストか
いろいろな方法でステイタスを獲得するのはいいのですが、ステイタスは一年限りのものなので、次年度以降もこれを維持するためには同じことを毎年続けなくてはいけません。
会社のお金で乗れる人はいいのですが、全てこれを自腹でやるにはかなりの覚悟が必要です。
お金はもちろん、貴重な時間や体力をこのために割かなければならないのです。それでは完全にマイルを貯めるための生活になってしまいます。
飛行機に乗ることが好きでしょうがない人はいいですが、そうでない人は上記のメリットに見合うコストかどうかをよく考えた方がいいです。
<スポンサーリンク>
稼いで乗ればいい
ステイタスを獲得するのに費やすコストを別のことに使う、例えば投資やビジネスの勉強をしたり、資格試験の勉強をしてスキルを身に付けて稼ぐ。
そしてその稼いだお金で飛行機に乗っていれば、そのうちステイタスが自然と上がってきます。
ただステイタスを獲得するためだけに集中しても、永続的な資産にはなりません。一年で終わる、つまり消費しているだけです。個人的には将来のために投資することの方が大事だと思います。
※参考
[…] JALの高ステイタス(上級会員資格)を獲得するには […]