2019年は旭化成の吉野さんが受賞
先日、旭化成の吉野彰さんが2019年のノーベル化学賞を受賞されました。
吉野さんはリチウムイオン電池の開発で、数年前から候補に挙がっており、受賞は時間の問題と言われていました。
だから、業界の人にとっては驚くことでもなかったのですが、ノーベル賞を取るなんて素人からするととんでもない事で、まさに別世界の出来事と思ってしまいます。
そこでノーベル賞について調べてみました。
<スポンサーリンク>
お金と投資の学校を体験できるオンラインセミナー【投資の達人講座】
ノーベル賞とは
ダイナマイトの発明者であるアルフレッド・ノーベルの遺言により「人類の幸福に貢献した人」に対して贈られる賞で、生理学・医学賞、物理学賞、化学賞の自然科学3賞と文学賞、平和賞の授与が1901年に始まりました。
そして、経済学賞が1968年に設立されました。
<スポンサーリンク>
経済学賞はノーベル賞ではない?
これらの中で経済学賞だけはノーベルの遺言になく、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環として、銀行がノーベル財団に寄託した基金でノーベルの死後70年後に設立されました。
正式には「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」といい、賞金は、ノーベル基金からではなく、スウェーデン国立銀行から拠出されます。
ノーベル財団は、「ノーベル賞ではない」としていますが、授賞式は同時に行われます。
ちなみに経済学賞と平和賞はメダルの表面のデザインも他の賞とは異なります(裏面は賞によって異なります)。
メダルについては、こちらを参照ください。
http://www.nobelprize.org/nobel_prizes/about/medals/
賞金は投資で捻出
19年の賞金は、900万スウェーデンクローナ(約9,720万円)です。
この賞金は、ノーベル財団の資産運用によって賄われています(経済学賞はスウェーデン国立銀行が捻出)。
01年以降は1,000万クローナでしたが、運用が上手くいかなかったことなどによる財務悪化を理由に、12〜16年は800万クローナに減額されました。
17年からは現在の900万クローナになっています。
ノーベル財団が保有する資産は、43億3,800万クローナで、運用ポートフォリオは、株式が44%、債券が15%、オールターナティブが33%となっています。
株式への投資が約半分を占めているのが興味深いですね。やはり歴史的に株式が手堅いということでしょうか。
ここに私たちが学ぶべき投資手法があるのかもしれません。