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高校野球の連投に見る、日本のスポーツ

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高校野球の投手の連投

毎年高校野球の甲子園の季節なると、同じ議論になることがあります。

それは何かというと、投手の連投のことです。つまり、毎日100球以上も一人の高校生が投げることが普通に行われていますが、その是非についてです。

普通に考えるとあまり肩に良くなさそうですが、100年以上も続いている高校野球なのに、高校野球経験者のその後の追跡調査などがなされておらず、科学的な数字がないから特に規制もかからず、投げたい放題になっているのです。

最近は有名人もこの話題についてコメントをするなど、それなりに問題視されているにもかかわらず、特に何も具体的な対策が採られていません。

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規制を妨げる要因

もし球数制限なり、連投制限をしようとしても、そこにはかなりのハードルが存在します。

複数の良い投手

それは、一つの高校のチームに良い投手を複数揃えることは、現実的にかなり難しいからです。

野球の勝敗は投手によるところが大きく、それ故、各学校は良い投手を集めようと頑張っているのです。

しかし、野球の名門校ならいざ知らず、普通の学校が良い投手に来てもらうことはほとんど不可能なのです。それが二人以上なんて夢のまた夢でしょう。

だから、今いるエース級の投手に毎試合投げさせるのです。

これでもし規制がかかれば、ますます名門校とそうでない学校の差が開いてきます。

名門校は複数人の投手を集めることができますが、そうでないほとんどの学校は事実上無理です。

甲子園という存在

また、もしかしたら、甲子園の高校野球大会が連投を誘発しているのかもしれません。

甲子園に出るために予選で投げる。そして甲子園に出たらまた投げる。

甲子園に出ることに命を懸けている高校生がたくさんいます。甲子園に出るために自宅から遠く離れた高校へ野球留学する高校生もたくさんいます。

彼等は甲子園に出るためなら、自分の肘や肩がどうなろうがいいと考えているのかもしれないのです。そして全てを野球に捧げるため、その代償は身体だけでなく、勉強や一般常識などについても犠牲となるのです。

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プロ野球でも

プロ野球の世界でも、アメリカ大リーグは球数制限を厳密に行っています。肘や肩は消耗品であるという考え方が徹底しているのです。

それに対して日本の場合、分業化してきたとはいうものの、完投するのが美徳となっているため、普通に100球以上を投げるのです。

過去甲子園に出て連投し、その後プロに行った選手を見ていても、大概肘や肩を壊しており、そのまま浮上できなかった選手も少なからずいることを考えると、なんらかの規制は必要でしょう。

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他のスポーツでも同様

これは野球に限ったことではありません。他のスポーツでも同様のことはあるはずです。

特に小学生くらいを教える人達が何も知らずに練習させ、スポーツ障害を起こす例など山ほどあります。

そしてなんといっても、そのスポーツを日本で統括する協会や連盟などの組織が腐っているという事実があちこちで浮かび上がっているというのが、日本の古い体質を象徴しています。

世界で先進国であるはずの日本も、スポーツにおいては後進国なのでしょうか。

※2020年春から、一人1週間で500球に制限されています。

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