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LCCとは
LCCとはLow Cost Carrier の頭文字を取った格安航空会社のことです。
格安なだけあって、座席が狭かったり、機内食は有料だったり、ブランケットも有料?だったりいろいろと制約があります。
ちなみに、全て価格に含まれていて、通常のサービスをしてくれるJALやANAは「フルサービスキャリア」とか「レガシーキャリア」と呼ばれており完全にLCCとは一線を画しています。
日本でも最近数社あり、フルサービスのJAL、ANAも子会社にLCCを持っていますが、アメリカやヨーロッパでは随分前から広く運航していたようで、とにかく安いことから人気は相当ありました。
ここで、LCCは安くて本当にお得なのか見てみましょう。
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価格
よくキャンペーンで目を疑うような価格が出ています。片道1000円とか、1円とかも。安すぎて逆に安全面で大丈夫?と不安になったりしますが、LCCだから安全面で手を抜いているということはもちろんありません。
ただ、特別安い価格で乗るためには当然それなりのリスクがあります。
一番のリスクは、時間です。つまり、とんでもなく安い価格で乗ろうとすると、何カ月も前の便を予約しなければならないのです。
当然変更などできませんので、予定が入ってその便に乗れなくなってしまえば、チケットは紙くずになります。
もっとも、紙くずになってもいいくらいの価格であれば、とりあえず抑えておくのもいいと思いますが。
逆に言えば、直前の便とかであれば、フルサービスとそんなに変わらないので、他のことを考慮するとLCCを選ぶ意味はないでしょう。
食事
前述の通り食事は有料です。もちろん飲み物も。
これは特に問題ないでしょう。実質タダではないフルサービスの不味い食事を無理矢理食べさせられるより、欲しければお金出して食べればいいし、空港で待ってる間に食べてもいいので、東南アジアくらいの距離であれば有料で問題ありません。
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シート
エコノミーであればシート自体はそんなに変わらないでしょうが、それでも大概幅が狭く、もっと問題なのは前後のシートとの間隔(シートピッチ)が狭いことです。
脚の長い人であれば前の背もたれに膝が付いてしまうでしょうし、何か作業するにも窮屈で、睡眠もまともには取れないこともあるでしょう。
安全面
前述の通りこれを怠ることは許されないので、当然ハード、ソフト両方とも国の基準をクリアしており問題ないと考えたいです。
現実はどうかわかりませんが。
機材繰り
実はこれが一番の問題です。
もともと便数が少なく、機材を最大限有効に使うため、過密にスケジュールを組んでおり、全く余裕がありません。空港での待機時間もフルサービスに比べて短いのです。
だから、何か機材や空港でトラブルがあったり、天候不順で欠航になったりするとたちまち後の便も遅延、欠航が続出します。
そしてその影響が思わぬところで出てきます。それはそもそも便数が少ないため、次の便や翌日の便への変更がスムーズにいかなかったり、ましてや他社便への振り替えなどは不可能なのです。
だから、国際線の場合、往路で発生すれば現地での予定が大幅に狂ったり、帰路で発生すれば日本に帰って来れなくてなるという事態になり、非常にリスクが高くなります。
もちろん何か問題が起きても補償はありません。
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マイレージ
もしかしたらフルサービスのキャリアとの選択で最も大きい基準はコレかもしれません。
マイレージというのは麻薬みたいなもので、一旦手を染めるとなかなかその習慣から逃れることができません。
特にもう既にどこかのキャリアのマイルを貯めているのならなおさらです。LCCに浮気するには非常に勇気が要ります。
単に一回分のマイルというよりも、フルサービスは1年間に乗った距離で翌年のステイタスが決まるため、一回分でも無駄にできないのです。
だから、マイルの貯まらないLCCと貯まるキャリアとを比較し、総合的に判断して実際にどっちに乗るか決めることになると思いす。
エンターテイメント
エンターテイメントも基本的に有料です。
フルサービスでは最新の映画を機内で見られるメリットもLCCにはないのです。
退屈しないよう本やゲームを持参した方が良さそうです。
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受託手荷物料金
フルサービスであれば、通常20kgまで無料の受託手荷物も、LCCはそもそも有料だったり、もっと重量の制限が厳しいのですが、その重量を超えると細かく別途料金が発生します。
また予約時にネットで申請するよりも当日空港で申告する方が高くなります。
さらに、機内持ち込み手荷物にも重量制限があるキャリアもあります。
とにかく荷物は減らしましょう。
空港やターミナルが不便
ほとんどのLCCは空港自体が別であったり、ターミナルもメインから離れた専用のターミナルを使うことが多いので、余裕を持って空港に着く必要があります。
また、乗り継いで他の目的地に行く場合、乗り継ぎ便が離れた別の空港ということもあるので注意が必要です。例えば、バンコクのスワンナプームとドンムアンのような場合です。
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全てセルフが基本
予約から空港でのチェックインまで、全てネットやチェックイン機で自分でやるのが基本です。
コスト優先なので当然ですが、機械を使わず有人でやってもらうとこれまた有料になります。
全てを受け入れる覚悟が必要
上記の通り安い分、いろいろな制約があるLCCですが、ストレスがたまることも多いと思います。しかし、それら全てを受け入れて一切文句を言わない、という覚悟が必要です。
それがイヤな人はフルサービスを選ぶべきでしょう。