隔世の感
今どきのビジネスクラスはシート、食事、エンターテイメントどれを取っても一昔前、いや数年前とは隔世の感があります。
各キャリアも、運賃が高くても会社のお金で乗ってくれるビジネスクラスに力を入れており、逆に高すぎて敬遠されがちなファーストクラスを撤去したり縮小したりする傾向にあります。
結果、座席数は少ないにもかかわらず、機内のスペースの半分はビジネスクラスが占めるようになりました。
シート
シートはフルフラットが当たり前で、フルフラットでない便やキャリアは敬遠されるようになってきました。
限られたスペースを有効に使い、プライバシーの確保と通路へのダイレクトアクセスを実現した、シートを隣と互い違いに並べるスタッガードか、魚の骨のように並べるヘリンボーンが主流になっています。
いずれも一人で旅行する場合はいいですが、ペアーや家族となると仕切られた感じで少し寂しく感じますが。
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食事
食事は有名シェフがプロデュースしたり、地上での人気店のメニューを採用したりと、一部キャリアでは、今までの常識を覆すような機内食も出始めました。
ただ、ほとんどの機内食は残念な感じが否めません。ビジネスクラスで、すごいことがメニューに書いてあっても、実際は地上のファーストフードの方が美味しいかも知れません。
この辺りはキャリアによっても随分違うので、一概には言えませんが、そもそも機内食に多くを求めるのがムリなのかもしれません。
その他
エンターテイメントもモニターの大きさが昔の何倍にもなり、選べるチャンネルも豊富で乗客は退屈しません(JALの成層圏麻雀がくだらなくて好きです)。
アメニティは、東南アジアなどの近距離線ではほぼないに等しいですが、欧米の長距離線であれば、有名ブランドと組んでなかなか魅力的なものもあります。
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プライバシーと孤独感
以上の通り、いろいろな面でビジネスクラスは進化しているのですが、前述の通り、シートはプライバシーを重視した形状が多くなっており、嬉しい反面こちらから何か要求しないとCAさんからは声をかけられない、いわば「ほったらかされる」ような感覚になります(単なる被害妄想でしょうか)。そして、頼みごとや注文はスマホのようなもので行います。
特に、スタッガードの窓側の席だったり、3列の真ん中だったりすると。完全に自分一人の世界です。
CAさんも覗き込むのが悪いと思うのか、あまり絡んでくれません。仕事や勉強をしている人にはいいと思いますが、何か物足りない感じがします。
そのことをもって、サービスが良いとか悪いとかいうのは違うとは思いますが、某キャリアの元CAも先日言ってました。「最近サービスが悪くなった!」と。
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コミュニケーション
これはおそらく、CAさんと乗客のコミュニケーションの少なさが物足りなく感じたのだと思います。
CAさんにとっては間違いなく業務が楽になっているはずですが、プライバシーの確保と声かけのバランスが難しいと思います。
時代はプライバシー確保を重視する方向に向かっているような気がします。