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コロナで脚光を浴びた別荘
コロナパンデミックで社会の様々なことが変わっていますが、リモートワークが広がり、ある意味どこでも仕事ができる環境が整ってきたことは一番の変化かもしれません。
だから自宅が必ずしも会社に近くなくていいとか、さらにはワーケーションという仕事をするのと休暇を取るのが同じ場所にあってもいいという理由で、別荘の需要が増えてきています。
別荘の代表的な場所としては、軽井沢や越後湯沢、熱海などがありますが、特に都心に近い熱海などは人気が高いようです。
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一時は廃墟化した別荘も
別荘が流行ったのは遠い昔のバブルの頃で、バブル崩壊後は維持できない人が続出し、廃墟化したり、タダ同然で売り出される物件も登場しました。
また、別荘には固定資産税がかかり、コンドミニアムなどは別途管理費などもかかるため、持っているだけでコストがかかります。
そのため、タダどころかマイナス○○円で売りに出ている物件もあります。つまり、別荘を買うとお金がついてくるのです。
別荘とお金両方もらえるのか!と一瞬喜んでしまいますが、そこは落ち着いて理由を考えてみましょう。
いや考えるまでもなくそれは需要がないからこうなるのです。
「タダほど高いものはない」がここで当てはまることになります。
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持ってはいけない理由
不動産に対する考え方
コスト
前述の通り、不動産を持つというのはそれなりのコストがかかります。
1.購入時
・不動産会社への仲介料
・不動産取得税、登録免許税、消費税
・登記する際の司法書士への報酬
・借金する場合は手数料や保証料、金利
・火災保険料
・水道加入負担金
・家具、電球等
2.保有時
・固定資産税、都市計画税
・修繕費
・清掃費
・町内会費
・コンドミニアムなどは管理費
・電気、ガス、水道代の基本料
・その他維持費
3.売却時
・価値の低い物件は買い手を探す作業、広告費
・不動産会社への仲介料
・売却益があればそれに対する税金
・売却額が買った時より低ければ損失額
4.その他
・現地までの交通費等
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制約、責任
不動産を持つということは、上記コスト以外にも様々な責任を伴うことになります。
地域の条例や協定に従うのはもちろん、その不動産によって他人を傷つければ、その持ち主は損害賠償責任を負うことになります。
特にここ数年の異常気象でそのリスクは高まっているといっていいでしょう。
そして一番の懸念点は、不動産は原則所有権を放棄できないというところです。
要らなくなったからといって、勝手に所有権を放棄することはできません。これは盲点です。
なんでもセルフ
清掃、食事などはもちろん自分でやらなくてはいけません。せっかくゆっくりしに行っているのに、そんなことやりたくない、というのが普通でしょう。
建物の劣化
家は使わなければ傷みが加速します。いざ行って使おうと思った時に使えないとなったら最悪です。
もったいない感
別荘を購入した場合の一番の問題はこれだと思います。
つまり、他に行きたいところがあるのに、別荘を使わないともったいない、という気持ちがあるため、他を我慢して結局別荘に行ってしまうことになるのです。
実際に年に何か月も休める人や、良い環境で仕事をする必要のある人、どこでも仕事ができる人はいいとして、それ以外の人は結局別荘に束縛されてしまうことになるでしょう。
※参照
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代替手段がある
今は世界中のホテルをネットで簡単に予約することができます。
しかも一流ホテルを格安で。
こんな恵まれた時代にわざわざ別荘を買う理由はほぼないと言っていいでしょう。
好きな時に好きな場所の好きなホテルに泊まればいいのです。
タイムシェア式のホテルも同様に買ってはいけません。
※参照
投資用不動産を買って稼ぐ
もし不動産を買うなら、投資用不動産を買うべきでしょう。
不動産賃貸は事業になりますが、別荘を買えるくらいの人なら、頭金を多めに入れ借入も有利に進めることができる可能性が高いため、キャッシュ・フローも残せる可能性があります。
また、コロナ後のインバウンドを期待して民泊という手もあります。
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使わない日は賃貸に
それでもどうしても別荘が欲しい場合は、自分で使わない間は他人に貸すようなスキームにするべきでしょう。
一年のほとんどを空けておくのはもったいな過ぎます。
ただ、ここでも不動産賃貸業に通常必要な経費がかかってきます。そして得られた利益は通常の不動産所得ではなく雑所得になるため、税金上のメリットがないことも知っておくべきでしょう。