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いよいよ決戦の時 トランプ対バイデン
大統領選は長期戦
大統領が選出される本選挙は、2020年は11月3日(11月の第1月曜日の翌日の火曜日) ですが、2月3日のアイオワ州での全米初の党員集会を皮切りに、アメリカ大統領選が本格的にスタートしました。
そして2月11日には、ニューハンプシャー州で全米初の予備選挙が実施されました。
ですので、およそ9か月にもわたって選挙戦が展開されたのです。
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アメリカ大統領の任期は4年
アメリカの大統領選は、オリンピックのある年に行われます。
ちなみに、任期の途中で辞任したり死亡しても、次の選挙までは副大統領が任務を遂行するため、この4年に1回のパターンは変わりません。
三選禁止
アメリカの大統領の任期は4年で、最長でもそれを2期、つまり8年しかすることができません。
だから、もしトランプが再選されてもこれが最後になります。
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アメリカ大統領選のシステム
アメリカの大統領選はちょっと複雑ですが、大まかには下記の通りとなります。
ステップ1.民主党と共和党の2大政党から立候補者を選出
夏の全国党大会に出席する一般党員の州の代表となるのが「代議員」です。つまり誰を党の候補者にするかを投票する代議員をまず決めます。
全米50州の各州の決まった代議員を各候補者が奪い合います。やり方は党員集会と予備選挙かどちらをとるかは各州が好きな方を選びます。
党員集会
同じ日に学校や教会などいろいろな場所で各立候補者の主張をぶつけ合います。
しかし、立候補者が同じ日にその各場所に行くことは現実的には難しいし、そもそもそういったところに集まるのは熱心な党員だけです。
予備選挙
あらかじめ届出をしている人が、どの立候補者を応援するのか投票所に行って投票し、その結果によって得票数に応じてその立候補者に代議員の人数を割り振っていく方法です。
この方法であれば党員集会に行かなくても自分の意志を反映させられます。
だから、2020年の民主党は党員集会をやる州は4つしかありませんでした。
スーパーチューズデー
大統領選の党員集会、予備選挙が最も多く行われる、3月第2火曜日(2020年は3月3日)で候補者が事実上絞り込まれます。
ここで民主党のバイデン氏が14州のうち10州で勝利しました。
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ステップ2:全国党大会
7月に全国党大会で代議員は自分が応援する立候補者に投票し、そこで過半数を獲得できた人が党の候補者になります。
ステップ3:本選挙
一般市民が参加する本選挙は2020年は上記の通り11月3日に行われます。
ここで選ぶのは、各州の人口に合わせて全国で538人いる「選挙人」です。一般市民は、自分が応援している党に投票してくれる選挙人に投票します。
ほとんどの州で「ウイナー テイク オール」といって、その州で勝った候補者はその州に割り振られている選挙人を全て自分のカウントに取り込むことができます。
だから、一般の総得票数で負けても、選挙人が多い州で勝つと、前回選挙のように結果的にトランプが大統領になるといったことが起きます。
つまり、選挙人が多いカリフォルニア州(選挙人55人)などで勝つことが重要なのです。
もっとも、カリフォルニア州やニューヨーク州は民主党が勝つことが目に見えているので、両陣営とも力を入れません。
実は、「オハイオを制する者が全米を制する」と言われており、両陣営ともオハイオ州に全力を投入しています。
そして538人の選挙人の過半数270人を獲得できた方が翌1月から大統領に就任します。