不動産投資ブーム
数年前から世の中は不動産投資ブームで、投資家はもちろん、サラリーマンなどの素人が挙ってアパートやマンションに投資するようになりました。
日本は、サラリーマンのような安定した収入さえあれば、その寡多にかかわらず融資が非常に通りやすい国です。
しかもしばらく続く低金利のおかげで、借りる方も借りやすい状況にあるため、投資のハードルが下がっています。
そこに来て、老後2,000万円問題が浮上し将来を不安に思った人たちが投資について真剣に考えるようになり、不動産会社の熱心なススメもあり、実際にワンルームマンションやアパートなどを買ってオーナーになっていくのです。
「サラリーマン大家」という言葉も流行りました。
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雨後の筍のごとし
会社員なら、仕事中に不動産会社から会社に電話がかかってくることは一度や二度ではないと思います。
また、SNSの広告でも数万円分のアマゾンギフト券をプレゼントする内容で面談の勧誘をする会社を多く見ます。
それだけ投資用のアパートやマンションを売れば儲かり、また特別な資金やスキルも必要ないため、安易に参入する業者が多いということです。
そして、数年後になくなっている会社がいくつもあります。
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100%失敗すると思った方がいい
もしこういった不動産会社から物件を買っても、まず成功しません。
なぜなら、サラリーマンのような素人とプロとの知識、経験の差が歴然としているからです。
営業マンは、投資すればバラ色の人生にでもなるかのようにメリットを並べてきます。
「頭金ゼロで手に入る」、「何もしなくても毎月お小遣い(家賃)が入る」、「生命保険代わりになる」、「ローンを払い終われば資産になる」、「節税できる」などです。
一方で、投資につきもののリスクはほとんど説明しません。それはそうです。みんな怖くなって買ってくれなくなるからです。
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不動産は投資の王道
それでも筆者は不動産は投資の王道だと思っています。
お金を借りて(しかも多額)できる投資など、不動産以外にないからです。
不動産投資は、いわば人のお金を使って資産を構築する、またお小遣いをもらうという、ある意味夢のようなスキームなのです。
不動産投資は甘くない
しかし、不動産投資も投資である以上リスクがあり、楽に儲けることはできません。
株に比べれば堅いとは思いますが、それは物件次第です。
儲けるどころか自分の預金を取り崩してローンを返済するという人もいますし、実際に不動産投資に失敗して破産する人も少なからずいます。
それは、銀行の融資が受けやすいため、安易に手を出した特に高所得の属性がいい人に多いようです。
また、「かぼちゃの馬車」事件のように、ほぼ詐欺の案件もゴロゴロあります。
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不労所得ではない
よく「不動産投資で不労所得を」というキャッチコピーをよく見ますが、一部の人を除けばこの状態になるのはかなり厳しいと思った方がいいのです。
不動産投資は事業です。ビジネスです。他の事業のことを考えれば容易に想像がつきます。
しかも今の日本では右肩下がりのビジネスなのです。
何もしなくて儲けられたら全員やっています。
空室、家賃滞納、事故、家賃下落、修繕などリスクが山のようにあるのです。
それでもやる価値は十分にありますが・・・
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