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日本はもはや後進国?

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孫さんの言葉

「日本はもはや後進国であると認める勇気を持とう。」

ソフトバンクの孫さんが発したこの言葉は、普通の日本人からすればショッキングですが、完全に的を射ています。

薄々感づいている人はいても、なかなかこの言葉を発する勇気はないし、認めたくもないというのが大勢だと思います。

しかし現実的に認めざるを得ないのかもしれません。

そして、本当にそうなのか、あらためて考える機会を私たちに与えてくれました。

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「後進国」である理由

イノベーションが起こりにくい

昔から、何でも日本はアメリカの5年遅れと言われてきました。

まずはアメリカで新しい製品やサービスが生まれ、それに5年くらい遅れて日本にも同じものが入ってくるのです。

それは今も変わってなくて、イノベーションが起きるのはやはりアメリカなのです。

なぜ起きない?

ではなぜ日本ではイノベーションが起きないのでしょうか。

新しい発見や発明は次から次へと出ているように思われます。実際ノーベル賞を受賞する日本人が何人もいます。

実は昔からそうだった

世界のどこに行っても、日本の製品は人気が高く信頼も抜群です。今でこそ中国、韓国製に押されてはいますが、高品質という評価は変わりありません。

しかし、この日本の製品も実はほとんどが諸外国の先発品のアップグレード版だということです。

つまり、根本の部分をマネして、より使いやすく、より快適にモディファイしたのが日本製なのです。

それはそれで素晴らしいのですが、この繰り返しでは、全く新しいものは確かに生まれ辛いです。

生産性の悪さ

日本は先進国(と認識されている)の中で、ホワイトカラーの生産性が最も悪いという数字が出ています。

これは常日頃からみんなが感じていることではないでしょうか。

やらなくてもいい会議をやったり、くだらないルールを作って作業量を増やしたりと、無駄なことには枚挙にいとまがありません。

無駄だなぁ、と思うのを通り越して、こんなことやって給料を貰えるなんて、なんて自分は恵まれているんだ、と逆に感心してしまいます。

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台風が来ても

台風が来るのがわかっていても、通常の時間に出社するのを美徳とするこの精神は、全ての行動の根幹であると考えられます。

電車やバスに人が集中して、待たなくてはならないのが無駄とわかっていても、その無駄は無駄ではない無駄と納得させているのかもしれません。

どんどん貧しくなる

「貧しい豊か貧しい」ではない

「貧しい豊かになりかけた貧しい」

これはある人のコメントで、今後日本はどんどん貧しくなっていくと言われていますが、それは豊かだったのが貧しくなるのではなく、元々貧しかったのが、豊かになりかけて、やっぱりまた貧しくなっていく、ということらしいです。

個人的には、世界を旅していると日本は世界でも屈指の豊かな国と思っているのですが、その認識は誤っているのでしょうか。

そもそも「豊か」の定義がはっきりしてないのですが、幸せと感じることを精神的な豊かさとすると、日本はおそらく物理的な豊かさと、精神的な豊かさのバランスが悪いのだと思います。

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給料が上がらない

世界的にみても、会社員の給料が上がらないのは今日本くらいではないでしょうか。

基本的に成長する国は物価が上がるし、所得も上がります。

しかし日本では、長らく所得もあがらず、デフレが続く悪循環から脱却できずにいます。つまり成長していないのです。

それでも徐々に物価は上がってきており、所得がそれに付いていっていない最悪の状況なのです。

働いても働いても実入りが増えない人がたくさんいても、特に問題にならないのは、やはり豊かだからでしょうか。いや、はっきり言って異常です。

これも過去数十年ですっかり普通になってしまいました。みんな麻痺しているのです。

元々日本には精神的な豊かさを感じる人が少なかったのですが、「物理的な豊かさ」もいよいよ崩壊してきた感があります。

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政治も後進国

政治も経済も同じです。

ムダな支出を減らさずに、税金だけ上げようとする政治も大きく影響しています。

日本では、官僚など一部の者だけが優遇されるシステムが出来上がっており、これを維持したまま増大する社会保障費を賄おうとするので、手っ取り早く消費税を上げるという手段に出るのです。

もっとも、それに文句を言わない国民がダメなのですが。

人口減少に歯止めがかからない

公然の事実として日本では超少子高齢化、人口減少に歯止めがかかりません。

子ども二人を育てることすらできない国になってしまったのです。

人口が減少する国に発展はありません。本当にこのまま後進国になってしまうのでしょうか。

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人材流出

こういったことから、日本の優秀な人材はどんどん海外に出ていきます。

学生も最初から海外の大学を目指します。また、日本の大学を卒業しても海外で働くという選択をする学生も増えています。

東大へ行くために死にものぐるいで勉強したり、日本の良い会社に入るために就活する時代はとっくに終わっています。

留学先としても評価されない

ひと昔前は、日本はアジアの人達が憧れ、目標にし、日本語を勉強しに行きたいと思う国でした。

しかし、現在では、日本には美味しいものや見どころがたくさんある旅行先としてしか評価されていない、というのが現実です。

特に若者の留学先として、日本は候補に挙がらなくなっているのです。

その理由の一つは、科学技術に対する国の予算の取り方が少なく、満足な研究ができない、というのがあります。日本では世界の最先端を学ぶことができないのです。

社会保障費に追われそれどころじゃないよ、ということであればそれこそ未来はありません。

毎年のようにノーベル賞を取る人が出る国は今後どうなるのでしょうか。

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