ファーストフードで食べて普通に1,000円超える
最近海外へ行くと痛感することがあります。
それは海外の物価の高さです。特に先進国へ行くと目を疑うことがよくあります。
ランチというほどのものでもないファーストフードでも、日本円換算で普通に1,000円超えることもあります。ちゃんとしたランチなら2,000円超とか。
そして、新興国でも綺麗なレストランで食べると、日本と変わらないくらい取られます。
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実は日本が変わってない
もっとも、この価格は為替の関係もあるので一概に高いとか安いとは言えません。しかし確実に言えることは、どの国の物価も上がっているということです。
経済が成長する国では、物価が上がるのは当たり前のことなので、これを高いと感じるのは、私たちが住む日本の物価が上がっていないということなのです。
実際、日本に来る旅行者のほとんどは、日本の物価が安いと感じ、それが動機になっているのです。
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デフレは続く
日本では長い間、物の価格が上がらないデフレの状態が続いています。
国は年2%のインフレを目標にしていますが、実現は困難です。
なぜか。理由は簡単です。国民の所得が増えないからです。所得が増えないのに物価だけが上がる「スタグフレーション」は最悪です。
日本人の給与はここ数年ずっと下がり続けています。企業は毎年最高益というニュースが流れてくるのに、これがほとんど従業員に反映されていません。
こんな国世界中にあるでしょうか?
そうでなくても増税や社会保険料の上昇で、可処分所得は減り続けています。そして、今後も年金減額、配偶者控除の見直しなど厳しい未来が待っています。
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企業に要請はするが
国はインフレターゲットを達成するために、企業に賃上げ要請をしていますが、現実的にハイハイわかりました、という企業は少ないのです。
そのかわり株主優先で、配当を気前よくばらまいています。その結果、株を持っている一部の投資家や経営者だけが裕福になるという構図で、その他大勢の人の生活が向上するということはありません。
会社は株主のものなので、当然といえば当然ですが。
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消費税増税でデフレのまま
2019年10月に消費税増税が実施されたことから、消費は大きく落ち込み、本来のインフレどころではなくなりました。
今後新たな手を打たなければ、日本は永遠にデフレのままでいることでしょう。そして、海外に行くたびに、「あー高いなぁ」と嘆いていることでしょう。それはもはや東南アジアであっても。