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南アジアの小国 スリランカ
インドの南に位置する島国、スリランカは日本人には馴染みが薄いかもしれません。インドは人口が多く、経済発展も著しいので話題に上ることも多いのですが、スリランカとなると、ほとんどの人が⁇?となるのではないでしょうか。
カレーや紅茶を思い浮かべるくらいで、観光地はどこ?という感じです。
しかし、日本からはスリランカ航空が直行便を飛ばしていますし、北海道の8割くらいの国土になんと世界遺産が8つもあります。そしてその国名のスリは「光り輝く」、ランカは「島」という意味で、島自体が美しい島として認識されていたのです。
つまり狭い範囲に見どころが多いため、本来なら旅行しやすい国なのです。
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スリランカの個人旅行は実はそう簡単でもない
前述の通り本来は旅行しやすいはずなのですが、インフラ整備が遅れているため、鉄道があまり使えないのと、道路も渋滞が激しくスムーズに旅行できないのです。
これには理由があり、スリランカではつい数年前まで内戦が続いていたため、あらゆるインフラ整備が遅れているからなのです。
だから、小さい島と言えど、個人で全てを見て回ろうとするとかなりの日数を必要とします。ということは、本来なら日本からの8日間くらいのツアーに参加するのが一番効率がいいのです。
しかし、ほとんどの人はなかなかそんな余裕はないと思いますので、ここでは初めて個人でスリランカを訪問する人が、5日間(移動を除く実質3日間)で効率よく見どころを周る方法を紹介します。もちろん全ての見どころを網羅することはできません。
なお、時間に余裕がないため、フライトは成田発のスリランカ航空直行便を使います。また、全行程で車をチャーターすることを前提にしますので、当然人数が増えればその分割安になります。
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スリランカ5日間の行程
1日目
午前に日本を発ち、夕方コロンボ(都市名:ニゴンボ)に到着。
この日に空港から一気にアヌラーダプラまで行きます。
ここは重要です。フライトで疲れてはいますが、ニゴンボやコロンボに泊まっても特に何もないので、時間を有効に使います。そうすれば次の日の午前を移動で潰さなくて済みます。
空港からアヌラーダプラまで4時間くらいですので、ホテル着は22時くらいでしょうか。
2日目
アヌラーダプラ→ポロンナルワ
アヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンディの3都市を結んだ三角形の内側は、「文化三角地帯」と呼ばれ、世界有数の大遺跡群が残る地として知られています。
アヌラーダプラ
アヌラーダプラは、今から2,500年以上も前に築かれたスリランカ最古の都で、かなり広いエリアに遺跡が点在しているので、ここでチャーターした車が威力を発揮します。
本当は自転車でも借りてゆっくり回りたいところですが、この日程では車がベストです。
車で回っても4時間くらいは必要です。
ポロンナルワ
10世紀末に、アヌラーダプラを追われたシンハラ王朝が、2番目の都とした都市がポロンナルワです。
岩肌を削って造られた14mもの巨大な涅槃仏などの石像が見ものです。
ここもアヌラーダプラ同様、見どころが広範囲にわたるため、時間に余裕のない人は車で移動します。
ここでも4時間くらい要するため、2日目はこれでいっぱいいっぱいでしょう。
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3日目
シーギリヤ→ダンブッラ
シーギリヤ
スリランカといえばシーギリヤが一番有名かもしれません。名前は聞いたことなくても、あの巨大な岩(シーギリヤ・ロック)の写真を見た人は多いのではないでしょうか。
当然岩の頂上まで歩いて登ります。暑い時期は辛いかもしれませんが、意外と頂上まで登るのにそんなに時間はかかりません。
ただし、階段は急ですので気をつけたいです。足に自信がない方は厳しいかもしれません。
頂上に登ると、こんな岩の頂上によく王宮を建てて住んでた王がいたもんだ、と思わずには入られません。
住居、ダンスステージからプールまであったそうです。現在はその跡しか残ってませんが、ここで1,500年前を想像するのも悪くありません。
また、頂上では360度パノラマで気持ちいいです。ジャングルの中で、周りはほぼ何もないので、余計にこのロックが際立ちます。
途中岩の中腹に、有名な美女のフレスコ画(シーギリヤ・レディ)がありますが、こちらも素晴らしいです。現在撮影ができなくなっているのが残念ですが。
シーギリヤ・ロックで所要時間は3時間見ておきます。できれば博物館にも行きたいし、ここでゆっくりしたいですね。
ダンブッラ
シーギリヤを出て最終的にはキャンディに向かいますが、その途中にスリランカ最大の石窟寺院がある、ダンブッラに寄ります。
岩山の頂に壁画や仏像が美しい5つの石窟が並んで建てられており、5つの石窟はそれぞれ意味があります。だから、ガイドさんに説明してもらいながら見た方がいいですね。
今も訪れる人々が、仏像に向かって真剣にお祈りをしているのが非常に印象的です。
チケット売り場から寺院の入口まで15分くらい歩くのですが、チケット売り場でチケットを買っておかないと中に入れませんのでご注意を。また、売り場まで戻ることになりますが、これはきついです。
ダンブッラでもゆっくり見て1時間半みておきましょう。
その後キャンディへ向かいます。
その途中にノリタケのアウトレットがあったり食堂や土産物屋があるので、ここらに寄るのも悪くありません。
キャンディに着いたら、アーユルヴェーダを受けてみましょう。
キャンディは標高300mほどの高地にあり、涼しく気持ちの良い場所なので、ここでリラックスすれば、旅の疲れも取れると思います。
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4日目
キャンディ→空港
キャンディ
キャンディは「スリランカで最もスリランカらしい町」と言われるように落ち着いた雰囲気で人気があります。もっとも、前2日で訪れたのは観光地ですので、他の町を知ってるわけではありませんが、確かに素敵だなと感じました。
主な見どころは、仏歯寺、キャンディ湖、キャンディ・マーケットなどです。キャンディ自体は狭いので観光にそんなに時間はかかりませんが、できればゆっくりしたい場所です。
また、周辺の丘陵地帯は紅茶セイロンティーのふるさとですので、工場見学をしてそこでお土産を買って帰るのもいいですね。
普段紅茶を飲まない人も、ここで試飲で提供される紅茶を飲めば美味しいと感じるかもしれません。新たな発見があると思います。
空港へ
キャンディは素敵な場所でゆっくりしたいのですが、この日の夜はフライトですので、余裕を持って空港に行きたいです。
また、スリランカ一番の都市コロンボにも特に寄る必要がないため、ダイレクトに空港を目指して良いでしょう。
そして5日目の朝日本に到着です。
2回目の渡航時は他のエリアへ
以上が3泊5日でスリランカを楽しむ方法です。
スリランカはもちろん他に見どころが多いため、次回は別ルートをトライされると良いと思います。