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金持ち父さん、貧乏父さん
投資家は、いや投資家でなくても一度は読んだことがある人が多い、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん、貧乏父さん」は、今でも、投資家のバイブルと言われています。
これを読んで投資を始めたとか、自分で会社を作って金持ちになったという人は少なからずいるのではないでしょうか。
アメリカや日本はもちろん、世界中で読まれている名著です。
ロバート・キヨサキ本人も年に数回来日しており、その講演は高額の参加費にもかかわらずいつも大盛況です。
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クアドラント
その本の中には、有名なクアドラントが書いてあります。
左側には、E(雇用される人、従業員)とS(自営業者)。
右側には、B(ビジネスオーナー)とI(投資家)があり、右側に行かなければいけないよ、と書いてあります。
だから私達も右側、右側と呪文のように唱え、どうしたら右側に行くことができるかを日々考えているのです。
右側であればいいのか?
しかし、右側ならBでもIでもいいのかというと、それは少し違います。理想はBでありながらもlでありたいのです。もしどちらかだけを選ぶなら完全にIです。
他人に働いてもらってお金を増やすという意味においては目的は同じですが、BとIではその手段の内容が全く違います。
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共通点
他人やカネに働いてもらう
BとIの共通点をあげるとすれば、他人やカネなど自分以外の人などに働いてもらって自分がお金持ちになることです。
これが左側と右側を分ける基準です。
Sは自営で、医者や弁護士などの士業も含み、一見お金持ちのように見えますが、自分自身で働いている、つまり時間の切り売りをしているという意味で、やはり左側なのです。
Eとの違いは時給が高いか安いかと、強いて言えば自分で意思決定ができるかどうかです。
時間
基本的に自分の時間を使って働かない、という意味で時間を自由に使えます。もちろん、最低限のことはするので、当たり前ですが、本当に何もしなくていいというわけではありません。
そして、自由になる時間を使って勉強したり運動をして、さらなるスキルアップや健康増進に努めるのです。
勉強
本の中でも言っていますが、貧乏父さんはいい学校に行くために勉強するのですが、金持ち父さんはビジネスや投資に必要な勉強をします。
つまり左側の人と右側の人とでは勉強の目的と内容が違うのです。
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相違点
Bはオーナーで、ビジネスのことを全部他人に任せられれば最高ですが、ビジネスである以上、景気や流行に左右されるのは当然ですし、信頼して任せていた部下に裏切られたなんてことも十分あり得るでしょう。
時代についていけなくなって廃業したり、大きな災害や病気の蔓延によって急に業績が悪くなり、最悪倒産ということもあり得ます。
そして、自分が雇った人達とその家族を路頭に迷わせることになるかもしれません。
そういった意味ではBは左側のSと共通点が多いわけです。
起業した人の95%は5年以内に廃業すると言われていますが、それが現実です。
だから、もしそのビジネスがなくなってもなんの影響もない、というくらいでないと本当のBとは言えません。
一方、I も、もちろん景気等に左右されますが、責任は限定的で、基本的に自分が出したお金以上の損失はないですし、他人に迷惑をかけることもありません。むしろ、投資で社会に貢献できるのです。
そして、流動性の高い投資案件であれば、不利になれば即撤退したり、別案件への乗り換えも可能ですが、ビジネスだとなかなか軽快に動けません。
やはり目指すは「 I 」
上記の通り、究極的に目指すべきは、やはりI (投資家)なのです。
そして投資対象は、株、債券、不動産これだけです。
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なぜこの3つか
他人に働いてもらえる
株
株であれば、その会社の社長や従業員が一生懸命働いてくれて利益を出してくれます。
そしてその利益を配当という形でもらったり、株価の上昇によるキャピタルゲインで受け取ることができます。
債券
国債ならその国が、社債ならその会社が一生懸命働いてくれて、利息をつけて償還してくれます。
不動産
建物なら、賃借人が家賃という形で自分のローンを返済してくれます。
土地であれば、値上がりした価格でデベロッパーが買ってくれます。
いずれも本人の出来不出来、好不調、運不運などに影響されないのです。
そして、基本的に変なものに手を出さなければ損はしないのです。一方自分で理解できないものなどに手を出すと痛い目に合います。
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可能性が無限にある
ギャンブルなど
決められたパイを取り合うギャンブルや宝くじなどは、胴元が手数料を取って、残りをみんなで分け合います。だからほとんどが負けるのです。期待値が完全にマイナスです。
またそれらは再現性もありません。
株、債券、不動産
一方、株、債券、不動産に上限はありません。価値を生み出せばいくらでも価格が上がって、儲けることができるのです。
だから事前の勉強が必要
他人に働いてもらうからこそ、その案件を選ぶには事前に十分な勉強が必要です。勉強せずに人任せにするのは最も危険です。
いつの時代もやらなければならないことは同じなのです。